第188回「今ウイグルで何が起きているのか~中国による弾圧の実態~」


 ムハメット氏は、1996年に江沢民主席が、20年かけてウイグル民族を中国に同化させる方針を掲げていたが、20年たっても民族のアイデンティティーや歴史認識が変わらなかったと指摘。そのために「昔のプランを変え、もっとウイグル人に厳しくしようと出てきたのが強制収容所だ。ウイグル全土に800カ所あるとされ、学校の先生や社長など影響力のある人々が一斉に逮捕された」と語った。収容所では証拠隠滅のために遺体を焼却処分しており、さらに収容されたウイグル人の臓器を取り出して売買する「臓器ビジネス」も行われていると訴えた。
  また、米紙ニューヨーク・タイムスが公表した中国共産党の内部文書には、ウイグルの子供たちには収容された家族のことを「民族分裂者や宗教極端主義などの影響を受けているので、あなたと家族の幸福のために連れて行った」などと説明するよう記述されていると指摘。
  ムハメット氏は「残された子供たちは殺されるか、中国本土の漢人夫婦の養子になるか、子供用収容所で中国人として教育されるかだ。男の子を殺して女の子だけを教育し、中国人と強制結婚させている可能性もある」と懸念を示した。

  講演に先立ちあいさつした世日クラブの近藤会長は、「中国の覇権主義と人権問題が、アジア最大級の不安定要因になっている。中国には56の民族がいて、それぞれ驚くほど価値観が違っている。自分たちの民族を守るために立ち上がってもらいたい」と述べた。

世日クラブ

「世日クラブ」は、世界日報の愛読者によって、昭和57年5月18日に設立されました。以来、2ヵ月おきに開催される定期講演会を主な活動としております。

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