171回 日本、台湾、フィリピン結ぶ「海の万里の長城」構築を


第171回

開催日:2017/2/23
講 師: 江口克彦(前参議院議員、PHP研究所前社長 )
テーマ:中国の膨張と日台関係 
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 前参議院議員の江口克彦氏(PHP研究所前社長)は23日、世界日報の読者でつくる「世日クラブ」(会長=近藤讓良・近藤プランニングス代表取締役)で「中国の膨張と日台関係」と題し都内で講演し「中国の膨張主義を牽制(けんせい)するため東アジアで急を要するのは、日本や台湾、フィリピンを結ぶ『海の万里の長城』を構築することだ」と提言した。
  江口氏は「中国は共産主義という服を脱げば、中華思想が顔を出す」と指摘した上で、膨張主義は中国3000年の歴史に帰結するものだと強調した。
  江口氏はその反映として中国は「一帯一路」によるユーラシア経済圏構想で西に手を伸ばして勢力圏を広げ、東に向かっては、「サラミ・スライス戦術」という「両翼戦略」で世界を影響下に置こうと図っていると述べた。「サラミ・スライス戦術」とはサラミソーセージを相手が気付かない程度に薄切りを繰り返し、小さな前進を繰り返して既成事実化し、目的を達成するというもの。
  江口氏はとりわけ、中国が太平洋に出て行く上で日台をどうしても支配下に置かなければならず、その目論見をくじくために日台、日米、米台との緊密化を意味する「ジャット(JAT)トライアングル」の確立を考えるべきだと主張した。
  講演に先立ち、同クラブの近藤会長は「トランプ大統領が言う『偉大なアメリカ』は自国の繁栄を意味しているが、中国の『偉大な復興』は領土拡張を意味する。東アジアの安全を担保するには、日米同盟強化と台湾との関係強化が要になる」と訴えた。

(2月24日付け世界日報日刊紙1面より) 


世日クラブ

「世日クラブ」は、世界日報の愛読者によって、昭和57年5月18日に設立されました。以来、2ヵ月おきに開催される定期講演会を主な活動としております。その時々にふさわしいテーマを取り上げて、専門の講師をお招きし、紙面だけでは得られない情報提供の場となっています。多くの皆様のご参加をお待ちしております。

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